松任谷由実 - アルバム - ワームホール / ユミアライ
松任谷由実
40th Studio Album
Wormhole / Yumi AraI
EMI Records Japan / UNIVERSAL MUSIC LLC.
2025年11月18日発売(初回限定盤:2CD & Blu-ray:UPCH-29499)
JASRAC / Nextone / KIRARA MUSIC PUBLISHER / KIRARASHA
▼カタログ
通常盤:(CD:UPCH-20710)
オールメディア盤:(CD & 2LP & CT : UPCH-29498)

Produced by Masataka Matsutoya
Arranged by Masataka Matsutoya (All)
All Songs Written by Yuming except #10
Written by Yuming & imase (#10)
最高2位・8.1万枚

1. DARK MOON
(作詞:松任谷由実・作曲:YUMING・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
アレンジのせいか宇宙を連想してしまうのだけど、このタイプの曲って90年代のアルバムにさりげなく忍ばされていたような気がしなくもない。
アルバムのリード曲として先行してミュージック・ビデオが公開されていた。
かつての由実さんの声が全体的に違和感なくフィーチャーされている。
抱くMOON 抱くMOONと聞こえるのは気のせいだろうか。
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
2. CINNAMON
(作詞:松任谷由実・作曲:YUMING・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
由実さんの曲では変化球タイプになるのかな?…声は全編、現在の声なんじゃないかと思われる。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
3. 星の物語
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
初めて聴いたとき、ちょっと大江千里っぽいと思ったメロディー。
ゲレンデに似合いそうな感じのアレンジですよね。
ハウス北海道シチュー(2025年)CM ソング。
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
4. 岩礁のきらめき
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & KIRARA MUSIC PUBLISHER
往年の由実さんを彷彿される頭にこびりつくメロディー。全然枯れてないよね。
ただ歌詞が由実さんぽくない。
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『魔物』主題歌。(第3話〜)
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
5. 天までとどけ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 FUJI PACIFIC MUSIC, INC. & KIRARA MUSIC PUBLISHER
気候変動により短くなった日本の秋の始まりと終わりを記録するかのように歌詞に忍ばせながら、刹那と永遠の愛おしさを紡いでいる。
発売前の10月16日にYouTubeでフルコーラスのミュージック・ビデオが公開され130万再生を突破している。(こちらの記事もご覧ください)
由実さん自身がアルバムの中でいちばん荒井由実に近いと言った楽曲。
確かに懐かしさを感じさせるメロディー展開や多重コーラスはTheユーミンしてるし、ハモンド・オルガンや渋いギターのフレーズは荒井由実の世界を思い起こさせてくれる。
フリューゲルホルンの優しい音色は80年代の松任谷由実作品でもよく使われていた。
コーラス部以外は現在の由実さんの声ですがVがメインで歌うものも聴いてみたい曲のひとつ。
フジテレビ系木曜劇場 『小さい頃は、神様がいて』主題歌
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊能修、伊藤友馬、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、入江茜
Viola: 秋山俊行、渡部安見子、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、田草川亮太
Flugelhorn: 西村浩二
6. 鳥揚羽(からすあげは)
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
めくるめく展開も多重コーラスがかつての由実さんそのもの。
サビの部分はVの声が目立っている。
好きではあるんだけどコンサートで聴いたら眠気が襲ってきそうな気がして怖い。
TV アニメ「伊藤潤二『クリムゾン』」OP 主題歌
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊藤友馬、入江茜、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、氏川恵美子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
Soprano Saxophone: 小林香織
7. 小鳥曜日
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
他のどの曲よりもAIヴォーカルが前面に押し出されていて、荒井由実がそこにいるかのような錯覚に陥る。声は非常に聴きやすい。
アレンジの基調はミュージックボックス(オルゴール風)でシンプルでありながら、一方でストリングス隊を投入して豪華かつドラマティックなサウンドに仕上げている。
インストのほうで聴くとストリングスがしっかり入ってることが確認できる。
荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ展 コラボレーション曲
Bass : 須永和宏
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、矢野晴子、伊藤友馬、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、入江茜
Viola: 山田雄司、渡部安見子、渡辺一雄、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
8. LET'S GET IT STARTED!
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
『宇宙図書館』の『星になったふたり』を思い出した。
コーラスやCメロでVの80年代後半くらいと思しき綺麗な声が聴くことができる。
ニッポン放送開局70 周年テーマソングとして2024年に書き下ろしていたもの。
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
9. Let It Rain
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
ストリングス隊が大活躍。サックス、トランペット、トロンボーンは曲の厚みを演出してくれるし豪華な感じのサウンドに仕立ててくれるね。
東京メトロのCMで流れてきそうな感じの曲だなと思ったんだけど実際はハウス北海道シチュー(2022年)CM ソング。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 須永和宏
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、石橋尚子、三木希生子、伊能修
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、桑田穣、藤家泉子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、島岡智子、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、前田善彦
Trumpet : 西村浩二、菅坡雅彦
Saxphone : 鈴木圭
Trombone : 村田陽一
Chorus : 佐々木久美、佐々木詩織、会原実希
10. 文通 〜Album Version〜 松任谷由実×imase
(作詞:作曲:imase, 松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 UNIVERSAL MUSIC PUBLISHING
imaseの声が大滝詠一さんのようで、爽やかな田島貴男のようで、来生たかお風味もあって、なんか気怠くて良い味出してるよね。
BOSE60 周年コラボソング
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Percussion : 浜口茂外也
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊藤友馬、入江茜、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、氏川恵美子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
Soprano Saxophone: 小林香織
11. ひとちがい
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1985 NICHION,INC.
元々は正隆氏プロデュースでデビューした麗美さんに1985年のアルバム『PANSY』収録曲として提供したもの。
80年代後半に由実さんもアルバムに収録すべく一度レコーディングしていたそうだが収録は見送られていた。
この度、40枚目のアルバムにて、40年の時を経てカバーが実現した。
ただしここに収録されているのは今回新たにレコーディングを行なったものでヴォーカルも録音されている。
ファンとしてはお蔵入りになってるほうを聴きたいんじゃないかな?…なんて思った。
サビはVと現在が混在している。
オリジナル(麗美)と比べてファンク色が強くなっていてトランペット、サックス、トロンボーンがフィーチャーされている。
個人的にはこの曲はVのほうをメインにして欲しかったな。
きっとライヴ映えする曲になると思う。
終わり方が喧騒、子供の叫び声、飛行機の音、雨の音と物々しく退廃的な感じが。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Trumpet : Luis Valle, 仁井田ひとみ
Saxophone : 山本拓夫
Trombone : 中川英二郎
12. そして誰もいなくなった
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
アルバムの締めを飾るのはシンプルな構成のバッキング・トラックのバラード曲。
これまでもアルバム最後に置かれたバラードは名曲が多い由実さん!すぐ思い浮かぶだけで『水の影』『霧雨で見えない』『Carry on』『霧の中の影』などありますね。
この曲もそんな1曲になっていくのかもしれません。
メロディーは「ノーサイド」などと同様サビが際立つ由実さんお得意の仕様。
サビ部分はAIから生み出された由実さんの声を重ねているので往年の由実さんを思い起こさせる。
一方で現在の由実さんの声も混ざってるので過去と現在、時の経過を印象付けている。
後半のフレーズで『不思議な体験』『人魚姫の夢』を思い出した。
特に明言されていないので憶測でしかないのだけど、個人的には前の曲の終わり方からロシアに侵攻で破壊されたウクライナを連想してしまった。
韓国人歌手Lim Hyung Jooが「And no one was there」としてカバーしており、YouTubeで聴くことができる。こちらは韓流ドラマで流れてきそうな仕上がりで由実さんのオリジナルとの解釈の違いを感じられる。(歌が非常に上手い方)
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆

アルバムに記載されている作家クレジットはYUMINGで統一されていますが、登録されているものは作品によりYUMING、松任谷由実と分けて申請されています。したがってここでは正式なクレジットを掲載しました。
おそらくYUMINGクレジットの曲は松任谷正隆さんが参加されているのではないでしょうか。
松任谷由実、40枚目のオリジナル・アルバム!
前作「深海の街」からは約5年というキャリア最長のインターバルを経て発売されたファンにとっては待ちに待った作品。
その5年の間に新作を待ちながら空に還ってしまったファンの人もいるかも知れない。それだけ5年という月日は重い。
そしてこの作品は由実さんが70代になって初めて発表したスタジオ・アルバムでもあります。
最新のヒットチャートでは自身のオリジナル・アルバムの初動枚数を19年ぶりに更新して、初週で6.5万枚を売り上げました。
CDの時代は終わりかけてるのかも知れないけどCD全盛期を経てる人間にとってはパッケージそのものが作品の一つであり、アーティストからのメッセージでもあるという想いは変わることはない。
amazonから1日遅れて届くというアクシデントがあったものの、数ヶ月前から予約していた初回盤を入手した。
初回盤はCD2枚組で2枚目がインストになっているのでサウンドに絞って聴き込むこともできるし、インスト作品として楽しむこともできる。ライヴの先行予約のシリアルナンバー、Blu-rayが付属する。
入手してから、とりあえず一度通して聴いた後にインストでも聴いた。
それからはiPhoneに入れて気になる曲を中心に聴いている。
個人的にすぐに気に入ったのは、リード曲と由実さんが言っていた『DARK MOON』、『天までとどけ』『小鳥曜日』『Let It Rain』そして最後の『そして誰もいなくなった』の5曲である。
もちろん他にも良いのはあるのだけどこの5曲は是非ともライブで聴きたい。
発売前より各媒体でご本人たちが語られているように、AIとの融合がテーマの一つになっているようである。
独自の音楽制作手法【Chrono Recording System】を導入して制作が行われている。
最も象徴的なのはヴォーカルだろう。
今回はSynthesizer Vという歌声合成ソフトを使用したという。
さまざまな時期の由実さんの声を抽出し、歌い方の癖やその特徴をAIに学習させて新たなヴォーカルを生成したのである。
例えば荒井由実期の声、80年代の声、90年代の声などいくつものヴォーカルが使用されている。
ベストアルバム『ユーミン万歳』の中で『Call me back』という曲で似たようなチャレンジはしていたけれど、プロデューサー松任谷正隆さんの中ではまだ完全に納得できるものではなかったという。
この数年の間のAIの進化がもたらしたものはそんな正隆プロデューサーをも唸らせるほどの進化だった。
常に先駆者として最先端の音にこだわってきた夫妻だからこそ今回のチャレンジはやる必要があったのでしょう。
きっとこれはエポックメイキングとして人々に伝わってゆくのではないだろうか。
新たに生成された由実さんの『声』は曲によって使用頻度が異なっていて、現在の声がメインでコーラス部分だけとかサビの部分だけVだったりするものもある。
一方で『DARK MOON』や『小鳥日和』では現在の声よりもVのほうが目立っているものもある。
これはステレオヘッドフォン等で分析しながら聴くことをお勧めしたい。
先生とLINEでやりとりする中で『千里さんもAI使えばいいのに』というメッセージがあったけれど、僕も同じことを考えていた。
大江千里さんはどうするか分からないけれど、いずれ同じようなことを他のアーティストがすることになるだろう。
さて、そのAIのヴォーカルなのだけど確かに『call me back』の時とは比較にならないほどに自然に表現されている印象でした。
もっとも正隆さんいわく由実さんの歌唱の癖まで学習させたというからそう感じるのも無理はない。
特に往年の由実さんの多重コーラスに関しては実に見事に再現されていて驚いた。
AIの声を使用することには賛否両論あるようで、称賛の声が多い印象だが頑なに拒否感を示している投稿も目にした。
自分がライヴに出掛けるようになった頃の由実さんの声は現在と余り変わらない苦しそうな声だった。
ユーミンを好きだと知り合いに話すとよく言われた「声がおばあちゃんじゃん」という言葉を思い出した。確かにそうだからそれに対してどうこう言うことはないんだけど…やっぱり80年代や90年代初期の声は聴きやすかったのも事実。
楽曲のクオリティーは長い間ずっと維持されていたんだけれども、声が悪いほうに目立ってしまって曲の良さが薄まっていた感は否めない。
このアルバムの中でVによる歌唱(?)によって過去の由実さんが蘇ってきたかのような新鮮な感覚があった。
AIの声に拒否反応があるのと同じように、変貌していった由実さんの声に拒否反応を持った人もいたのかも知れない。
明太子クリームのパスタを作ろうとして、パスタを切らしてたからうどんを使うこともあるよな。それで本人が満足なら何の問題もないのではないだろうか。
そんなことを考えた。
正隆さんが話していたけれど『今回、由実さんには曲作りのプレッシャーを解放してあげられた』という。
声の変化により歌唱することを考えた上で作らなければならなかったため、自由な創作活動が、しにくくなっていたのかも知れない。
逆に言えば今回はのびのびと創作できたということなのかも知れない。
初期衝動が戻ってきたって言ってたしね。
DISC 2のインストはオケだけです。
コーラスパートは入ってません。
ストリングスが入ってる曲は、あ!こんなにしっかり入ってたのねという気づきがあったり、BGMとして楽しむこともできそうです。
終わりは始まり、そんなことを感じさせてくれる作品かなと。まだまだ全然聴き込んでないからファーストインプレッションです。
個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9
松任谷由実特集はこちら
松任谷由実
40th Studio Album
Wormhole / Yumi AraI
EMI Records Japan / UNIVERSAL MUSIC LLC.
2025年11月18日発売(初回限定盤:2CD & Blu-ray:UPCH-29499)
JASRAC / Nextone / KIRARA MUSIC PUBLISHER / KIRARASHA
▼カタログ
通常盤:(CD:UPCH-20710)
オールメディア盤:(CD & 2LP & CT : UPCH-29498)

Produced by Masataka Matsutoya
Arranged by Masataka Matsutoya (All)
All Songs Written by Yuming except #10
Written by Yuming & imase (#10)
最高2位・8.1万枚

1. DARK MOON
(作詞:松任谷由実・作曲:YUMING・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
アレンジのせいか宇宙を連想してしまうのだけど、このタイプの曲って90年代のアルバムにさりげなく忍ばされていたような気がしなくもない。
アルバムのリード曲として先行してミュージック・ビデオが公開されていた。
かつての由実さんの声が全体的に違和感なくフィーチャーされている。
抱くMOON 抱くMOONと聞こえるのは気のせいだろうか。
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
2. CINNAMON
(作詞:松任谷由実・作曲:YUMING・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
由実さんの曲では変化球タイプになるのかな?…声は全編、現在の声なんじゃないかと思われる。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
3. 星の物語
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
初めて聴いたとき、ちょっと大江千里っぽいと思ったメロディー。
ゲレンデに似合いそうな感じのアレンジですよね。
ハウス北海道シチュー(2025年)CM ソング。
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
4. 岩礁のきらめき
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & KIRARA MUSIC PUBLISHER
往年の由実さんを彷彿される頭にこびりつくメロディー。全然枯れてないよね。
ただ歌詞が由実さんぽくない。
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『魔物』主題歌。(第3話〜)
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
5. 天までとどけ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 FUJI PACIFIC MUSIC, INC. & KIRARA MUSIC PUBLISHER
気候変動により短くなった日本の秋の始まりと終わりを記録するかのように歌詞に忍ばせながら、刹那と永遠の愛おしさを紡いでいる。
発売前の10月16日にYouTubeでフルコーラスのミュージック・ビデオが公開され130万再生を突破している。(こちらの記事もご覧ください)
由実さん自身がアルバムの中でいちばん荒井由実に近いと言った楽曲。
確かに懐かしさを感じさせるメロディー展開や多重コーラスはTheユーミンしてるし、ハモンド・オルガンや渋いギターのフレーズは荒井由実の世界を思い起こさせてくれる。
フリューゲルホルンの優しい音色は80年代の松任谷由実作品でもよく使われていた。
コーラス部以外は現在の由実さんの声ですがVがメインで歌うものも聴いてみたい曲のひとつ。
フジテレビ系木曜劇場 『小さい頃は、神様がいて』主題歌
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊能修、伊藤友馬、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、入江茜
Viola: 秋山俊行、渡部安見子、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、田草川亮太
Flugelhorn: 西村浩二
6. 鳥揚羽(からすあげは)
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
めくるめく展開も多重コーラスがかつての由実さんそのもの。
サビの部分はVの声が目立っている。
好きではあるんだけどコンサートで聴いたら眠気が襲ってきそうな気がして怖い。
TV アニメ「伊藤潤二『クリムゾン』」OP 主題歌
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊藤友馬、入江茜、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、氏川恵美子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
Soprano Saxophone: 小林香織
7. 小鳥曜日
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
他のどの曲よりもAIヴォーカルが前面に押し出されていて、荒井由実がそこにいるかのような錯覚に陥る。声は非常に聴きやすい。
アレンジの基調はミュージックボックス(オルゴール風)でシンプルでありながら、一方でストリングス隊を投入して豪華かつドラマティックなサウンドに仕上げている。
インストのほうで聴くとストリングスがしっかり入ってることが確認できる。
荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ展 コラボレーション曲
Bass : 須永和宏
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、矢野晴子、伊藤友馬、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、入江茜
Viola: 山田雄司、渡部安見子、渡辺一雄、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
8. LET'S GET IT STARTED!
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
『宇宙図書館』の『星になったふたり』を思い出した。
コーラスやCメロでVの80年代後半くらいと思しき綺麗な声が聴くことができる。
ニッポン放送開局70 周年テーマソングとして2024年に書き下ろしていたもの。
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
9. Let It Rain
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
ストリングス隊が大活躍。サックス、トランペット、トロンボーンは曲の厚みを演出してくれるし豪華な感じのサウンドに仕立ててくれるね。
東京メトロのCMで流れてきそうな感じの曲だなと思ったんだけど実際はハウス北海道シチュー(2022年)CM ソング。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 須永和宏
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、石橋尚子、三木希生子、伊能修
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、桑田穣、藤家泉子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、島岡智子、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、前田善彦
Trumpet : 西村浩二、菅坡雅彦
Saxphone : 鈴木圭
Trombone : 村田陽一
Chorus : 佐々木久美、佐々木詩織、会原実希
10. 文通 〜Album Version〜 松任谷由実×imase
(作詞:作曲:imase, 松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 UNIVERSAL MUSIC PUBLISHING
imaseの声が大滝詠一さんのようで、爽やかな田島貴男のようで、来生たかお風味もあって、なんか気怠くて良い味出してるよね。
BOSE60 周年コラボソング
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Percussion : 浜口茂外也
Strings :
Ist Violin: グレート栄田、桐山なぎさ、黒木薫、伊藤友馬、入江茜、三木希生子
2nd Violin: 村田幸謙、押鐘貴之、藤家泉子、氏川恵美子
Viola: 渡部安見子、渡辺一雄、桑田穣、高嶋麻由
Cello: 阿部雅士、篠崎由紀
Soprano Saxophone: 小林香織
11. ひとちがい
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1985 NICHION,INC.
元々は正隆氏プロデュースでデビューした麗美さんに1985年のアルバム『PANSY』収録曲として提供したもの。
80年代後半に由実さんもアルバムに収録すべく一度レコーディングしていたそうだが収録は見送られていた。
この度、40枚目のアルバムにて、40年の時を経てカバーが実現した。
ただしここに収録されているのは今回新たにレコーディングを行なったものでヴォーカルも録音されている。
ファンとしてはお蔵入りになってるほうを聴きたいんじゃないかな?…なんて思った。
サビはVと現在が混在している。
オリジナル(麗美)と比べてファンク色が強くなっていてトランペット、サックス、トロンボーンがフィーチャーされている。
個人的にはこの曲はVのほうをメインにして欲しかったな。
きっとライヴ映えする曲になると思う。
終わり方が喧騒、子供の叫び声、飛行機の音、雨の音と物々しく退廃的な感じが。
Drums : 渡嘉敷祐一
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司
Keyboards : 松任谷正隆
Trumpet : Luis Valle, 仁井田ひとみ
Saxophone : 山本拓夫
Trombone : 中川英二郎
12. そして誰もいなくなった
(作詞:YUMING・作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2025 KIRARA MUSIC PUBLISHER
アルバムの締めを飾るのはシンプルな構成のバッキング・トラックのバラード曲。
これまでもアルバム最後に置かれたバラードは名曲が多い由実さん!すぐ思い浮かぶだけで『水の影』『霧雨で見えない』『Carry on』『霧の中の影』などありますね。
この曲もそんな1曲になっていくのかもしれません。
メロディーは「ノーサイド」などと同様サビが際立つ由実さんお得意の仕様。
サビ部分はAIから生み出された由実さんの声を重ねているので往年の由実さんを思い起こさせる。
一方で現在の由実さんの声も混ざってるので過去と現在、時の経過を印象付けている。
後半のフレーズで『不思議な体験』『人魚姫の夢』を思い出した。
特に明言されていないので憶測でしかないのだけど、個人的には前の曲の終わり方からロシアに侵攻で破壊されたウクライナを連想してしまった。
韓国人歌手Lim Hyung Jooが「And no one was there」としてカバーしており、YouTubeで聴くことができる。こちらは韓流ドラマで流れてきそうな仕上がりで由実さんのオリジナルとの解釈の違いを感じられる。(歌が非常に上手い方)
Bass : 高水健司
Guitars : 鳥山雄司、松任谷正隆
Keyboards : 松任谷正隆

アルバムに記載されている作家クレジットはYUMINGで統一されていますが、登録されているものは作品によりYUMING、松任谷由実と分けて申請されています。したがってここでは正式なクレジットを掲載しました。
おそらくYUMINGクレジットの曲は松任谷正隆さんが参加されているのではないでしょうか。
松任谷由実、40枚目のオリジナル・アルバム!
前作「深海の街」からは約5年というキャリア最長のインターバルを経て発売されたファンにとっては待ちに待った作品。
その5年の間に新作を待ちながら空に還ってしまったファンの人もいるかも知れない。それだけ5年という月日は重い。
そしてこの作品は由実さんが70代になって初めて発表したスタジオ・アルバムでもあります。
最新のヒットチャートでは自身のオリジナル・アルバムの初動枚数を19年ぶりに更新して、初週で6.5万枚を売り上げました。
CDの時代は終わりかけてるのかも知れないけどCD全盛期を経てる人間にとってはパッケージそのものが作品の一つであり、アーティストからのメッセージでもあるという想いは変わることはない。
amazonから1日遅れて届くというアクシデントがあったものの、数ヶ月前から予約していた初回盤を入手した。
初回盤はCD2枚組で2枚目がインストになっているのでサウンドに絞って聴き込むこともできるし、インスト作品として楽しむこともできる。ライヴの先行予約のシリアルナンバー、Blu-rayが付属する。
入手してから、とりあえず一度通して聴いた後にインストでも聴いた。
それからはiPhoneに入れて気になる曲を中心に聴いている。
個人的にすぐに気に入ったのは、リード曲と由実さんが言っていた『DARK MOON』、『天までとどけ』『小鳥曜日』『Let It Rain』そして最後の『そして誰もいなくなった』の5曲である。
もちろん他にも良いのはあるのだけどこの5曲は是非ともライブで聴きたい。
発売前より各媒体でご本人たちが語られているように、AIとの融合がテーマの一つになっているようである。
独自の音楽制作手法【Chrono Recording System】を導入して制作が行われている。
最も象徴的なのはヴォーカルだろう。
今回はSynthesizer Vという歌声合成ソフトを使用したという。
さまざまな時期の由実さんの声を抽出し、歌い方の癖やその特徴をAIに学習させて新たなヴォーカルを生成したのである。
例えば荒井由実期の声、80年代の声、90年代の声などいくつものヴォーカルが使用されている。
ベストアルバム『ユーミン万歳』の中で『Call me back』という曲で似たようなチャレンジはしていたけれど、プロデューサー松任谷正隆さんの中ではまだ完全に納得できるものではなかったという。
この数年の間のAIの進化がもたらしたものはそんな正隆プロデューサーをも唸らせるほどの進化だった。
常に先駆者として最先端の音にこだわってきた夫妻だからこそ今回のチャレンジはやる必要があったのでしょう。
きっとこれはエポックメイキングとして人々に伝わってゆくのではないだろうか。
新たに生成された由実さんの『声』は曲によって使用頻度が異なっていて、現在の声がメインでコーラス部分だけとかサビの部分だけVだったりするものもある。
一方で『DARK MOON』や『小鳥日和』では現在の声よりもVのほうが目立っているものもある。
これはステレオヘッドフォン等で分析しながら聴くことをお勧めしたい。
先生とLINEでやりとりする中で『千里さんもAI使えばいいのに』というメッセージがあったけれど、僕も同じことを考えていた。
大江千里さんはどうするか分からないけれど、いずれ同じようなことを他のアーティストがすることになるだろう。
さて、そのAIのヴォーカルなのだけど確かに『call me back』の時とは比較にならないほどに自然に表現されている印象でした。
もっとも正隆さんいわく由実さんの歌唱の癖まで学習させたというからそう感じるのも無理はない。
特に往年の由実さんの多重コーラスに関しては実に見事に再現されていて驚いた。
AIの声を使用することには賛否両論あるようで、称賛の声が多い印象だが頑なに拒否感を示している投稿も目にした。
自分がライヴに出掛けるようになった頃の由実さんの声は現在と余り変わらない苦しそうな声だった。
ユーミンを好きだと知り合いに話すとよく言われた「声がおばあちゃんじゃん」という言葉を思い出した。確かにそうだからそれに対してどうこう言うことはないんだけど…やっぱり80年代や90年代初期の声は聴きやすかったのも事実。
楽曲のクオリティーは長い間ずっと維持されていたんだけれども、声が悪いほうに目立ってしまって曲の良さが薄まっていた感は否めない。
このアルバムの中でVによる歌唱(?)によって過去の由実さんが蘇ってきたかのような新鮮な感覚があった。
AIの声に拒否反応があるのと同じように、変貌していった由実さんの声に拒否反応を持った人もいたのかも知れない。
明太子クリームのパスタを作ろうとして、パスタを切らしてたからうどんを使うこともあるよな。それで本人が満足なら何の問題もないのではないだろうか。
そんなことを考えた。
正隆さんが話していたけれど『今回、由実さんには曲作りのプレッシャーを解放してあげられた』という。
声の変化により歌唱することを考えた上で作らなければならなかったため、自由な創作活動が、しにくくなっていたのかも知れない。
逆に言えば今回はのびのびと創作できたということなのかも知れない。
初期衝動が戻ってきたって言ってたしね。
DISC 2のインストはオケだけです。
コーラスパートは入ってません。
ストリングスが入ってる曲は、あ!こんなにしっかり入ってたのねという気づきがあったり、BGMとして楽しむこともできそうです。
終わりは始まり、そんなことを感じさせてくれる作品かなと。まだまだ全然聴き込んでないからファーストインプレッションです。
個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9


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