松田聖子 5th Album
Pineapple
SONY / Sony Music Direct (Japan) Inc.
2013年7月24日発売(CD: MHCL 30111)
(P)1982 Sony Music Labels Inc.

シュロの香り、南風、いま、ココナツ色の気分…聖子
(オリジナル盤:1982年5月21日発売)

seiko_pineapple
Producer : 若松宗雄 (CBS/SONY)
最高1位・約59万枚

TL

1. P ・R・E・S・E・N・T
(作詞:松本隆・作曲:来生たかお・編曲:大村雅朗
(C) 1982 Sun Music Publishing

イントロから「ワクワク」を感じさせるオープニング・チューン。聴けば聴くほど味が出るスルメ曲ね。
意外にもサウンドはロックなアプローチでこの人にはこういう音も合うんだなと少し驚いた。♪ルルルルルルルル

Drums: 滝本季延 / E.Bass: 高水健司 / E.Guitar. 松原正樹 / F Guitar:笛吹利明 / Keyboards: 山田秀俊、西本明 / Horn: 沖田グループ / Chorus: 山田秀俊

2. パイナップル・アイランド
(作詞:松本隆・作曲:原田真二・編曲:大村雅朗)
(C) 1982 Japan Central Music,LTD.

アルバム曲ならではというか、とっても可愛らしい聖子ちゃんタイム。
EBass: 伊藤広規 / E.Gultar: 松原正樹 / Keyboards: 山田秀俊 / Flute: 衛藤幸雄

3. ひまわりの丘
(作詞:松本隆・作曲:来生たかお・編曲:船山基紀
(C) 1982 Sun Music Publishing

伸び伸びした聖子さんのヴォーカルが心地良い。
ぶりっ子歌唱にシフトする前の聖子さんの地声って結構好きかも。どこか憂いを秘めた感じなんだよね。だから演歌とか似合いそうではある。
でもこれはのちに矯正されてしまうみたい。

Drums: 菊地丈夫 / E.Bass: 岡沢茂 / E.Guitar: 青山徹 / F.Guitar: 安田裕美 / Keyboards: 大谷和夫 / Chorus: BUZZ / Strings: 多グループ

4. LOVE SONG
(作詞:松本隆・作曲:財津和夫・編曲:瀬尾一三
(C) 1982 Sun Music Publishing

使い古されたメロディーですよね。瀬尾一三さんは自分のアレンジには余韻を大切にしてる的な話をされてました。この曲もしっかり余韻があります。(後奏のこと)
Drums: 渡嘉敷祐一 / E.Bass: 岡沢茂 / E.Guitar:青山徹 / F.Gultar:笛吹利明 / Keyboards: 倉田信雄 / Percoussions: ペッカー / Chorus: 広松美和子、尾形道子、BUZZ / Strings: 加藤グループ

5. 渚のバルコニー
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:松任谷正隆
(C) 1982 Sun Music Publishing

1982年4月21日発売の9thシングル。最高1位、51.4万枚。
個人的にこの曲はT-BOLANの『マリア』に似てると思っている。ただ『マリア』のプロデューサーは『マリア』は今井美樹さんの『PIECE OF MY WISH』からインスパイアされたと明かしていた。
つまりこの大ヒット3曲は日本人の「好き」が詰まってるんじゃないかなって密かに思って。

Drums: 渡嘉敷祐一 / E.Bass:高水健司 / E.Guitar:松原正樹、椎名和夫 / F,Guitar:吉川忠英 / Keyboards: 松任谷正隆 / Percoussions:浜口茂外也 / Chorus: 須藤 薫、BUZZ / Strings: トマトグループ

この時期の松任谷由実の作品


6. ピンクのスクーター
(作詞:松本隆・作曲:原田真二・編曲:大村雅朗)
(C) 1982 Sun Music Publishing

聖子さんの声が美しく可愛らしい。さりげなく歌ってるかと思えば、ぶりぶりしちゃったり、小悪魔的になったりと変幻自在なのがやばいね。
Drums: 滝本季延 / E.Bass: 高水健司 / E.Guitar:松原正樹 / Keyboards & Chorus:山田秀俊

7. レモネードの夏
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:新川博
(C) 1982 Sun Music Publishing

『渚のバルコニー』カップリング曲。
知らない曲でしたが頭ひとつ抜けてるので由実さん提供曲だとすぐに分かりました。だってこの曲が全く違う歌詞で『SURF&SNOW』に入っていても全然おかしくないもの。
それくらい由実さんらしいメロディー組み立てです。アレンジは新川さんですが心得ているというのかさすがです。(笑)

Drums: 島村英二 / E.Bass: 美久月千晴 / E.Guitar: 青山徹 / F.Guitar: 吉川忠英 / Keyboards:新川博 / Percoussions: 斉藤ノブ / Flute:衛藤幸雄 / Chorus: BUZZ / Strings: 加藤グループ

8. 赤いスイートピー
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:松任谷正隆)
(C) 1982 Sun Music Publishing

1982年1月21日発売の8thシングル。最高1位、50万枚。

Drums: 林 立夫 / E.Bass: 高水健司 / E.Gultar:松原正樹 / F.Guitar:吉川忠英 / Keyboards: 松任谷正隆
Percoussions: 斉藤ノブ / Flute:衛藤幸雄 / Harp: 山川恵子 / Chorus: BUZZ / Strings: トマトグループ


9. 水色の朝
(作詞:松本隆・作曲:財津和夫・編曲:大村雅朗)
(C) 1982 Sun Music Publishing

アコースティック・ギターが心地よいザ聖子さんソング。
Drums:滝本拳延 / E.Bass: 伊藤広規 / E.Guitar:松原正樹 / F.Guitar:笛吹利明 / G.Guitar: 吉川忠英 / Keyboards: 山田秀俊、西本明 / Chorus: 山田秀俊 / Strings: 多グループ

10. SUNSET BEACH
(作詞:松本隆・作曲:来生たかお・編曲:大村雅朗)
(C) 1982 Sun Music Publishing

静かなピアノで始まる。人々が帰った渚…潮騒が聞こえてくる。
沈んでゆく美しい夕陽を見つめる恋人達のひととき。
彼氏は死んでしまおうかと冗談を言い、彼女は答えに困りながらも、これからあなたと生きてみたいと思う。
(一日の)終わりと(愛の)始まりの瞬間を対比し余りにも綺麗な夕陽を通してドラマチックに切り取っている。
作曲は来生たかおさんですね。ノスタルジックなメロディーが「らしい」です。
間奏のハーモニカのさみしさとサビのアコーディオンが特有のせつなさを演出。
エンディングが激しくなってゆく部分、大村さんがアレンジした大江千里さんの『びんた』にもある感じ。大村さんって熱い人だったのね、きっと。

Drums: 滝本季延 / E.Bass: 高水健司 / E.Guitar: 松原正樹 / F.Guitar: 笛吹利明 / F:Mandolin: 吉川忠英 / Keyboards: 山田秀俊、西本明 / Accordion: 風間文彦 / Harmonica: 八木伸朗 / Strings: 多グループ

RV

Pineapple
松田聖子
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-07-24




1982年に発表された松田聖子通算4枚目のスタジオ作品。
夏アルバムとして知られてるということです。…全てが夏絡みの曲ではありませんが。

今回は2013年に発売されたブルースペックCD2での再発売版で聴きました。音源はおそらく2006年に発売した豪華ボックス『Seiko Matsuda』の際にリマスターされたものを使ってる可能性が高いですね。
2009年8月にはCDにカラオケのボーナストラックを加えてDVDを付けたものを単品発売し、2012年2月にはDVDを外したものを単品発売し、2013年に今回の廉価版となりました。
その間コンピレーションアルバム『Super Hit Collection』を、その単品化『Hit Collectron Vol.1 & 2』を発売しています。(企画品番がDQCLなのでイーコマース向けに出した?)
ちなみに2014年にはSACDハイブリッドでも発売されている。(商魂たくましすぎるソニー)

作詞は松本隆さん。作曲陣は豪華で呉田軽穂さん、財津和夫さん、来生たかおさん、大村雅朗さん、原田真二さん。

編曲は松任谷正隆さん、新川博さん、大村雅朗さんというような王道な顔ぶれに加えて瀬尾一三さん、船山基紀さんと今思えば豪華すぎる布陣である。
アレンジャーごとに差異はあるものの、参加しているミュージシャンは、現在のJ-Popで凄腕ミュージシャン(大御所)と呼ばれているような方々で、そんな彼らが若き盛りの頃のものなので非常にフレッシュかつ安定感のある仕上がりです。
西本明さんの名前もありますね。大江千里さんの作品でおなじみの方…

アイドル歌謡のど真ん中を走っていた時期の聖子さんのスタジオ・アルバムをこうして聴くのは実は初めて。
そこまで追うほどでもなかったし、興味をそそられることもなかったんですよ。
今回聴く気になったのも『レモネードの夏』をたまたま耳にしたことでしたから。

この曲が由実さん提供曲であることは知りませんでした。
微妙に衝撃でしたよ!絶対これ自分用に作ってたものなんじゃないか?と。ビビビときたんです。
カップリングというのが、やばいですよね。なんとも贅沢すぎるというか、もったいない。

呉田さんの聖子ちゃん提供曲は存在は知りながらも『マドラスチェックの恋人』と『蒼いフォトグラフ』『Bon Voyage』は、ちゃんと聴いてなかったのでこれを機に今回たどってみました。
やっぱり由実さんの曲は知っておきたい欲があったってことなんでしょう。
『マドラス〜』『Bon〜』はあんまり刺さんなかったけど『蒼い〜』はよかったなあ。

このアルバムはとても聴きやすかったです。何度か聴いてるうちに相当作り込まれたものだということを察しました。
聖子さんの魅力を多角的に計算して、アレもコレもとさまざまな表情を見せつけてくる。
メインライターになってる財津和夫さん、来生たかおさんは好きな作家さんでもありますし、始まりと終わりの2曲は知名度高くありませんがかなりの名曲。
アイドル歌謡の枠をはみ出してニュー・ミュージックを持ってきて、松田聖子というパブリックイメージをくっきりと浮き彫りにした作品であると思います。
きっとこの時のプロデューサーが有能だったのね。

個人的評価:★★★★★★★★★★ 10

評価を変更しました

Pineapple
松田聖子
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-07-24



▶︎カタログ
・オリジナル:1982年5月21日発売(LP : 28AH 1432 / 28KH 1160)
・マスターサウンド:1982年6月21日発売(LP : 30AH 1220)
・メタルマスター:1982年7月1日発売(CT : 33KH 1173)
・CD化:1982年10月1日発売(CD : 35DH 3)
・カタログ化:1987年11月21日発売(CD : 32DH 787)
・CD選書;1990年10月15日発売(CD:CSCL 1269)
・リマスター&ボーナストラック:2009年8月5日発売(CD & DVD : SRCL 20019〜20020)
・リマスター&ボーナストラック:2012年2月15日発売(CD : MHCL 20150)
・SACD : 2014年10月31日発売(SACD : SSMS-003)