栗林誠一郎 6th Album
遠く離れても
Rhizome(リゾーム)
BMGルームス株式会社 (P) 1994 Being,Inc.
1994年10月21日発売(CD : BMCR-6013)

Produced by B・M・F
Sound Produced by Seiichiroh Kuribayashi
チャートインせず

1. Love Ya, Lady
(作詞:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
本人が手がけた英語詩でハードめなAORを聴かせる。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 鈴木英俊
Keyboards : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 佐々木史朗、小幡光邦
Trombone : 中路英明
2. I Love You So
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
栗林誠一郎の甘い声と名うてのミュージシャン達による演奏が、まったりワールドに誘ってゆく。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Keyboards : 栗林誠一郎
Flugel Horn : 数原晋
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
Additional Percussion : 栗林誠一郎
3. 帰らない季節
(作詞:小田佳奈子・作曲:栗林誠一郎・編曲:大島こうすけ)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
元WANDSでSO-Fiというユニットを結成していた大島こうすけをアレンジに迎えたためブラコン色が強くなっている。
こういうのを聴くとZARDと大島こうすけは、きっと相性が良かっただろうなと思ってしまう。
Keyboards & Programming : 大島こうすけ
Guitars : 田川伸治
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、岩切玲子
4. 誰かが待ってる
(作詞:坂井泉水:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC Co.LTD.
1992年にZARDのアルバム『HOLD ME』収録曲として提供した楽曲のカバー。
ZARDヴァージョンとは大きく趣を変え、ボサノヴァでしっとり仕上げている。
Drums : 江口信夫
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Piano : 小野塚晃
Synthesizer : 栗林誠一郎
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
5. 遠く離れても
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 MediaPulpo
関西テレビ系『愛と疑惑のサスペンス』エンディングテーマとして一度オンエアされた。
青山さんの太いドラムの音が印象的。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Keyboards : 鈴木憲彦
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 澤野博敬
Trombone : 野村裕幸
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、山本千絵
6. Don't You See What I Love
(作詞:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
栗林誠一郎の透明感あふれるコーラスと甘いヴォーカルが心地良い。英語詩は本人が手がけた。
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Synthesizer : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
7. 永遠をあずけてくれ
(作詞:川島だりあ・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & Mr.Music
1993年11月27日発売のDEENの4thシングル(NTT DoCoMoポケットベルCMソング)として提供し、50万枚を超えるヒットとなったクリスマス楽曲をカバー。
栗林誠一郎の優しい声質が生かされたバラードに仕上がっている。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Piano : 小野塚晃
Strings : 日色純一Strings Quartet
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
8. 残された夏
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Synthesizer : 栗林誠一郎
Trumpet : 数原晋
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
9. いつでも君を見つめている
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
Drums : 江口信夫
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Synthesizer : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 佐々木史朗、小幡光邦
Trombone : 中路英明
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
10. Canaria 〜カナリヤ〜
(作詞:坂井泉水 英詩:栗林誠一郎:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC Co.LTD.
ZARDのシングル『もう少し あと少し…』のカップリングに提供した『カナリヤ』のカバー。
オリジナルはピアノ、アコギと坂井泉水のヴォーカルという無駄を削ぎ落とした構成で、そこに作曲者でもある栗林誠一郎のコーラスが曲の肝でした。こちらのカバーではピアノのみでコーラスなども入れていない。
Piano : 栗林誠一郎
11. Nobody Got It Right
(作詞:小田佳奈子・作曲:栗林誠一郎・編曲:大島こうすけ)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
ブラコンを得意とする大島こうすけらしさ全開のスリリングなサウンド。
SO-Fi のヴォーカリスト岩切玲子のコーラスは都会的なエモーショナルを感じさせる。DEENの『FOREVER』などでも同様のコーラスが聴くことができる。
Keyboards & Programming : 大島こうすけ
Guitars : 田川伸治
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、岩切玲子

この名前、何処かで見かけたことはあるけど実はよく知らない…栗林誠一郎はそういうアーティストなのかも知れない。参考になるかわかりませんが、栗林誠一郎の記事がありますのでご覧ください。
当時、CBS/SONYと組んでいたビーイングですが、TUBEの派生プロジェクトである渚のオールスターズからSONYサイドが降りるということで、メンバーの近藤房之助、坪倉唯子、栗林誠一郎などのアーティストの居場所がなくなってしまうという状況に。
ビーイングの長戸大幸氏はこれはマズいということでB'zを預けていたBMGビクターとがっちり手を組むことにしたのです。
そのことがビーイングの大躍進へとつながるとは誰も想像もしなかったでしょうね…はい!ポンポコリンのB.B.Queensが始動します。
長戸大幸氏によると、栗林誠一郎は元々ビーイングの企画モノユニットB.B.Queensのメインヴォーカルとして登場する予定だったが、『おどるポンポコリン』のレコーディングの際に行方不明(海外旅行中)となり、連絡がつかなかったため代わりに坪倉唯子さんがメインヴォーカルを務めることになったという。
栗林誠一郎は1989年にアルバムでアーティストデビューし、1990年4月4日に、カネボウのCMソング『白いMY LOVE』でシングルデビューしましたが、その日は『おどるポンポコリン』の発売日でもありました。
B.B.Queensの活動とソロ活動を並行して続けた彼でしたがソロとしてはヒットを手にすることはできませんでした。
1991年にデビューしたZARDに楽曲提供するようになり、WANDSやDEENといったビーイングの後輩に楽曲提供したことで作曲家として認知されてゆきます。
ビーイングでは第一線でヒット曲を出すアーティストと、そういうアーティストを支えるアーティストがいて、後者のタイプのアーティストは売り上げに関係なくリリースを継続できます。
ビーイングサウンドを支えていたフュージョングループDIMENSIONはまさにそれに当てはまり、売れ線の曲のバックを務めながら現在に至るまで何枚もアルバムを発表しています。
栗林誠一郎もこのアルバムの頃にはそういう存在になっていたのではないでしょうか。
自分の音楽性を追求できる一方で、それを聴いてもらう機会は限られてしまうというジレンマはあったかも知れません。
DEENやZARDに提供した曲のカバーが収録されているわけですが、解釈は全然違っているのでビーイングファンには難しい音楽だったでしょうね。私自身、発売当時はお気に入りとまではなりませんでした。
こうして歳を経て改めて聴くことで分かることもあるのだなという感想です。
長戸大幸氏がラジオで度々言ってました。
『栗林は歌が上手いんですよ』
長戸大幸氏にとって栗林誠一郎は歌が上手なアーティストという解釈なんだそうです。
TUBEやZARDの数多の楽曲でコーラスしていることからもそれは間違いないと思います。というのは、下手な人がコーラスしても補うことはできないじゃないですか。
ビーイングでいえば坪倉唯子さんとかそうですよね。上手いからB'zやみゆきさん、Mr.Children、福山などのコーラスを頼まれるわけです。
海外留学の経験から英語が堪能で、今作でも英詩は栗林誠一郎自身が書いています。
バリバリのビーイングサウンドを聴いてきた人たちにこそ聴いてほしいですよね。あなた達が、僕らが見てきた光には影があるということ。
裏方にいる人達の存在は知る機会もありません。
それさえも長戸大幸氏はアンチテーゼだと言うのでしょう。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5
遠く離れても
Rhizome(リゾーム)
BMGルームス株式会社 (P) 1994 Being,Inc.
1994年10月21日発売(CD : BMCR-6013)

Produced by B・M・F
Sound Produced by Seiichiroh Kuribayashi
チャートインせず

1. Love Ya, Lady
(作詞:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
本人が手がけた英語詩でハードめなAORを聴かせる。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 鈴木英俊
Keyboards : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 佐々木史朗、小幡光邦
Trombone : 中路英明
2. I Love You So
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
栗林誠一郎の甘い声と名うてのミュージシャン達による演奏が、まったりワールドに誘ってゆく。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Keyboards : 栗林誠一郎
Flugel Horn : 数原晋
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
Additional Percussion : 栗林誠一郎
3. 帰らない季節
(作詞:小田佳奈子・作曲:栗林誠一郎・編曲:大島こうすけ)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
元WANDSでSO-Fiというユニットを結成していた大島こうすけをアレンジに迎えたためブラコン色が強くなっている。
こういうのを聴くとZARDと大島こうすけは、きっと相性が良かっただろうなと思ってしまう。
Keyboards & Programming : 大島こうすけ
Guitars : 田川伸治
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、岩切玲子
4. 誰かが待ってる
(作詞:坂井泉水:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC Co.LTD.
1992年にZARDのアルバム『HOLD ME』収録曲として提供した楽曲のカバー。
ZARDヴァージョンとは大きく趣を変え、ボサノヴァでしっとり仕上げている。
Drums : 江口信夫
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Piano : 小野塚晃
Synthesizer : 栗林誠一郎
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
5. 遠く離れても
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 MediaPulpo
関西テレビ系『愛と疑惑のサスペンス』エンディングテーマとして一度オンエアされた。
青山さんの太いドラムの音が印象的。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Keyboards : 鈴木憲彦
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 澤野博敬
Trombone : 野村裕幸
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、山本千絵
6. Don't You See What I Love
(作詞:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
栗林誠一郎の透明感あふれるコーラスと甘いヴォーカルが心地良い。英語詩は本人が手がけた。
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Synthesizer : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
7. 永遠をあずけてくれ
(作詞:川島だりあ・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & Mr.Music
1993年11月27日発売のDEENの4thシングル(NTT DoCoMoポケットベルCMソング)として提供し、50万枚を超えるヒットとなったクリスマス楽曲をカバー。
栗林誠一郎の優しい声質が生かされたバラードに仕上がっている。
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 田川伸治
Piano : 小野塚晃
Strings : 日色純一Strings Quartet
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
8. 残された夏
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
Drums : 青山純
Bass : 栗林誠一郎
Synthesizer : 栗林誠一郎
Trumpet : 数原晋
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
9. いつでも君を見つめている
(作詞:小田佳奈子・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
Drums : 江口信夫
Bass : 栗林誠一郎
Guitars : 増崎孝司
Synthesizer : 栗林誠一郎
Sax : 勝田一樹
Trumpet : 佐々木史朗、小幡光邦
Trombone : 中路英明
Back Up Vocals : 栗林誠一郎
10. Canaria 〜カナリヤ〜
(作詞:坂井泉水 英詩:栗林誠一郎:作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC Co.LTD.
ZARDのシングル『もう少し あと少し…』のカップリングに提供した『カナリヤ』のカバー。
オリジナルはピアノ、アコギと坂井泉水のヴォーカルという無駄を削ぎ落とした構成で、そこに作曲者でもある栗林誠一郎のコーラスが曲の肝でした。こちらのカバーではピアノのみでコーラスなども入れていない。
Piano : 栗林誠一郎
11. Nobody Got It Right
(作詞:小田佳奈子・作曲:栗林誠一郎・編曲:大島こうすけ)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
ブラコンを得意とする大島こうすけらしさ全開のスリリングなサウンド。
SO-Fi のヴォーカリスト岩切玲子のコーラスは都会的なエモーショナルを感じさせる。DEENの『FOREVER』などでも同様のコーラスが聴くことができる。
Keyboards & Programming : 大島こうすけ
Guitars : 田川伸治
Back Up Vocals : 栗林誠一郎、岩切玲子

この名前、何処かで見かけたことはあるけど実はよく知らない…栗林誠一郎はそういうアーティストなのかも知れない。参考になるかわかりませんが、栗林誠一郎の記事がありますのでご覧ください。
当時、CBS/SONYと組んでいたビーイングですが、TUBEの派生プロジェクトである渚のオールスターズからSONYサイドが降りるということで、メンバーの近藤房之助、坪倉唯子、栗林誠一郎などのアーティストの居場所がなくなってしまうという状況に。
ビーイングの長戸大幸氏はこれはマズいということでB'zを預けていたBMGビクターとがっちり手を組むことにしたのです。
そのことがビーイングの大躍進へとつながるとは誰も想像もしなかったでしょうね…はい!ポンポコリンのB.B.Queensが始動します。
長戸大幸氏によると、栗林誠一郎は元々ビーイングの企画モノユニットB.B.Queensのメインヴォーカルとして登場する予定だったが、『おどるポンポコリン』のレコーディングの際に行方不明(海外旅行中)となり、連絡がつかなかったため代わりに坪倉唯子さんがメインヴォーカルを務めることになったという。
栗林誠一郎は1989年にアルバムでアーティストデビューし、1990年4月4日に、カネボウのCMソング『白いMY LOVE』でシングルデビューしましたが、その日は『おどるポンポコリン』の発売日でもありました。
B.B.Queensの活動とソロ活動を並行して続けた彼でしたがソロとしてはヒットを手にすることはできませんでした。
1991年にデビューしたZARDに楽曲提供するようになり、WANDSやDEENといったビーイングの後輩に楽曲提供したことで作曲家として認知されてゆきます。
ビーイングでは第一線でヒット曲を出すアーティストと、そういうアーティストを支えるアーティストがいて、後者のタイプのアーティストは売り上げに関係なくリリースを継続できます。
ビーイングサウンドを支えていたフュージョングループDIMENSIONはまさにそれに当てはまり、売れ線の曲のバックを務めながら現在に至るまで何枚もアルバムを発表しています。
栗林誠一郎もこのアルバムの頃にはそういう存在になっていたのではないでしょうか。
自分の音楽性を追求できる一方で、それを聴いてもらう機会は限られてしまうというジレンマはあったかも知れません。
DEENやZARDに提供した曲のカバーが収録されているわけですが、解釈は全然違っているのでビーイングファンには難しい音楽だったでしょうね。私自身、発売当時はお気に入りとまではなりませんでした。
こうして歳を経て改めて聴くことで分かることもあるのだなという感想です。
長戸大幸氏がラジオで度々言ってました。
『栗林は歌が上手いんですよ』
長戸大幸氏にとって栗林誠一郎は歌が上手なアーティストという解釈なんだそうです。
TUBEやZARDの数多の楽曲でコーラスしていることからもそれは間違いないと思います。というのは、下手な人がコーラスしても補うことはできないじゃないですか。
ビーイングでいえば坪倉唯子さんとかそうですよね。上手いからB'zやみゆきさん、Mr.Children、福山などのコーラスを頼まれるわけです。
海外留学の経験から英語が堪能で、今作でも英詩は栗林誠一郎自身が書いています。
バリバリのビーイングサウンドを聴いてきた人たちにこそ聴いてほしいですよね。あなた達が、僕らが見てきた光には影があるということ。
裏方にいる人達の存在は知る機会もありません。
それさえも長戸大幸氏はアンチテーゼだと言うのでしょう。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5